[カルチャー]「Girl/ガール」LGBT、鮮烈な青春像

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カナダのグザヴィエ・ドラン、コロンビアのシーロ・ゲーラ……。時に予想外の地域から、世界を驚かす若い才能が飛び出す。そんな「早熟な監督リスト」に新たに加えたいのが、27歳でアカデミー賞外国語映画賞(Academy Award Foreign Language Film Award)のベルギー代表(Belgium representative)となったルーカス・ドン(Lucas Don)。平手打ちのように目が覚める長編デビュー作(Feature film)の一撃だ。

バレリーナ(ballerina)志望のララ(ビクトール・ポルスター)は、15歳のトランスジェンダー(Transgender)。名門校(Prestigious school)で厳しいレッスン(Tough lessons)に励む日々。心身の不一致(Mind and body disagreement)に心塞ぐ彼女は、一刻も早く性適合手術(Sex-matched surgery)を受けたい。周囲の大人は「君はすでに素敵な女性だ」と諭しつつも、あくまで本人の意思を尊重する構えだ。

主人公はマイノリティー(minority)の権利を主張する勇者や、社会の理不尽(Social unreasonable)に苦しむ被害者(victim)にはならない。その代わり誰しもが通過する思春期(puberty)の厄介さ(Nasty)のただ中に放り込まれる。親との関係、仲間の嫉妬、性の芽生え、体との孤独な格闘……。だからLGBT映画の枠を超え、普遍的な10代の痛みが共感とともに見る者の胸を打つ。ダンスへの一途な情熱に、若さゆえの激しさ、焦燥感、自意識、残酷さが絡み合い、美しく鮮烈な青春のポートレートが完成する。

昨今、アメリカを中心に公平性(fairness)の確保から「性的マイノリティー役には性的マイノリティーの役者を使うべき」という意見がある。ここから論争が生まれ有名女優の降板劇に発展した。本作はその流れに乗らず、主演(starring)にシスジェンダー(Cis gender)(身体的性別と性同一性が一致する人)の少年を起用。だが実際に作品を見れば「よくぞこの難役に命を吹き込めた」と、ただ称賛を送るほかなくなるだろう。

 

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